今までに最高にホラーなくるみ割り人形

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パッケージからはとってもよそうつかないのですが、パリオペラ座バレエの今シーズンのくるみ割り人形は悪夢に出てきそうなホラーなくるみです。

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ということでネラバレ注意です。これからイオランタ/くるみ割り人形のDVDをかおうとしている人はこの先を読んじゃだめです…

てことで、今回、アマゾンUKで買いました。イオランタ、曲はいいのですが、チャイコフスキーのオペラの中ではドラマ性に欠け、イマイチ、盛り上がりに欠けるオペラなのです。今回はそのオペラの後にくるみ割り人形が入っています。3時間もありますから、上映時間は5時間くらいあるのではないでしょうか?

で、イオランタはいいんです。(としか言いようがない)

クルミ割人形、最初は、モダンな振り付けだけど、素晴らしいオーケストラと相まって、いい感じでうっとりきいていたのですが、メタモルフォーゼの辺りで、あれ、ネズミが出てくる気配がないぞ!となるわけです。

私はこうみえても(?)、バレエが大好きで、くるみ割り人形はほぼ全てのプロダクションを持っています。くるみ割り人形は雪の精のシーンまでの曲が本当に素晴らしい。そして、古今東西、いろんなコレオグラファーがねずみのシーンで頭を悩ませてきました。音楽的に最高のシーンの一つですが、ネズミのかぶりものはパフォーマンスを難しくします。どうやって魅せるのか?

わたしが見た最高のネズミは、

1フランス軍(ナポレオンとブルボン家とリシュリュー枢機卿がでてきます。)

2ロシア革命のボリシェビキ。(これはネズミがボリシェビキで兵隊が白軍です。そして主人公の恋人はボリシェビキの銃弾に倒れます。ゴーダのシーンがホントに涙とまんない)

3今回の多分エイリアン(これはウクライナ政変がモチーフとわたしは読みます。)

今回はネズミを撃退するのは(おそらく)核ミサイルです。家が粉砕され、黒いシミ(放射能の雨)と核の冬を連想させる雪の精のシーンです。ここでは雪の精ではなく人々が寒さにひとりまた、一人と倒れていくシーンがリアルに表現されていています。

まあ、とにかくすごいんです。

そして、すこしだけ残念なシーンはコーダです。斬新な振り付けというのは実験的要素も含まれていますから、振り付け家と観客との間の溝があるのは仕方がないといえばまあ仕方がないのです。ですが、このくるみ割り人形。なんと王子様とのパ・ド・ドゥではないのです。いろいろなくるみ割り人形でこのコーダのシーンは評価が難しいですよね。それだけチャイコフスキーの音楽の素晴らしさとマリウス・プティパの振り付けがマッチしていたということなんだろうとおもっています。

最後は隕石が地球に衝突です。

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すくいのない見る人を選ぶ、芸術性の高いすばらしいバレエです。

日本や英国、ロシアでは受け入れられない可能性がたかいです。こういったアートを評価できる目利きがたくさんいるのがフランスのフランスたる所以でもありますね。馬鹿なアメリカ人にはわかんないでしょう。

2019年もフランスに旅行にいきます。今回は年末。年末といえば、基本世界中でこでもくるみ割り人形ですから。もしかして、このDVDのイオンランタとくるみ割り人形のセット見れるかな?とおもっていたら流石にこのくるみ割り人形は年末ではなく6月だったかな普通のシーズンのプログラムに入っていました。

まあ、このくるみ割り人形はたしかにちょっと…トラウマな怖さをもっています。

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