ペイルペルテュース城とケリビュス城、カタリ派の城巡りbyレンタカーその2

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さて、ペイルペルテュース城をあとにして、次はケリビュス城へと向かいます。

体力的にはペイルペルテュース城でかなり消耗しています。また、景色は雄大ですが、あの距離を更に車で進むのかと思うと若干、気が滅入るような気もしました。(運転するのは父ですが)

f:id:TACOYAKI:20181226065415j:plain奥の小丘がちょっとした城塞のようになっていますね。このあたりはコートダジュール

を旅行したときのことを思い出します。おそらくは昔から盗賊の被害とかあったのかもしれませんね。で、領主がいなくても村がお城のような形に自然となっていきます。こういうのをバスティーといいます。

 

ここで歴史の話を少々。

 

当時、パリ周辺の北フランスの封建貴族は、日本同様、長子相続制をとっていました。そのため、フランス貴族の次男、三男は聖職者になるか、十字軍に騎士として参加し領土を獲得するか、相続の際に、爵位なしで領地の一部をわけてもらうかしかありませんでした。そういった閉塞した経済環境下で、十字軍への参加は通常であれば出会う機会のない上位の貴族と出会い、そこから交流がはじまり臣従することもあったそうです。

 

ところが南仏のラングドッグ地域はこのゲルマン法の影響よりはるかにローマ法の影響がのこっていたそうで、親の遺産は子供らに均等に相続されました。結果、富の蓄積や戦争による領地獲得で富と権力を集中化させていった北部フランスの貴族とは対象的に、どんどん細分化していったそうです。そんな一部の貴族出身者で爵位も持たず、ほそぼそとした領地をもつだけの小貴族は前述のバスティードに住むようになったのだそうです。

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望遠で拡大したものです。風車が見えます。

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ケリビュス城にだいぶ近づいてきました。

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後ろをふりかえると…この正面の白い岩がペイルペルテュース城です。すっごい距離ですよね。この距離を徒歩であるくのはごめんです。っていうか、車でもすごい悪路です。道路の状態はいいのですが、カーブの連続です。対向車もあります。カーブが急で対向車は対向車線をはみ出し気味です。

プジョーの小型車、日本だとヴィッツくらいのイメージでしょうか、そのくらいのサイズであれば問題はないのですが、SUVに近いメルセデスのワゴンだとすれ違うたびヒヤッとします。

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ケリビュス城の麓につきました。

こんな城を攻めたくはないですよね。

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おそらくは城の入り口まで30分。そこから1時間といったところでしょうか。これ登ってたら一日がおわっちゃいますから、どうしても登りたそうにしている父を説得して、次の目的地、ピュイベール、またはモンセギュールへ向かいます。

 

ただし、事件はこのあとおこったのでした。

 

ああ…このとき無理してでもケリビュス城にのぼっていたら、ケリビュス城で父が疲労困憊していてくれたら‥

 

そもそものことの発端は私が国際運転免許証のはいったバッグを盗まれたことがいけなかったのです。(スリ対策、スリにあったらどうする?どこまで保険でカバーできる?は、特集ページをつくって備忘録として残したいと思います。)そのため、万が一に備えて父にも国際運転免許証をとってもらっていたのですが、父にレンタカーの運転をたのむこととなったのでした。

 

で、ここケリビュス城を出発して、次の目的地へ向かう途中のモリーという風光明媚な村をとおりすぎたときのことです。

 

で、フランスの村々の中は減速のための段差がいたるところにあります。また、道路幅は昔の基準です。メルセデスのワゴンと他の大型車がすれ違うようにはできていないのです。したがって、徐行。もじどおりいつでも急停車できる時速20キロ前後で進まざるを得ない場所がたくさんあるのです。

 

私はなんども注意をうながしていました。スピード出しすぎ!と。ただあんまりしつこくは言えないですよね。私が悪いのですから。  

 

で、父がやらかしてしまいました。縁石にタイヤが乗り、おちてきたときにバーストし、ひどいかたちでパンクしてしまったのです。すぐに駐車場に移動できればよかったのですが、道ぞいに緊急停車です。様子をみたらタイヤがさけていました。

 

ここからが悲劇でした。下はモリーの村です。

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 アモリーという村でロードサービスを待ちます。

携帯はつながるものの、えんえんと待たされます。そして、「45分でそちらに着きます」的なことを言ってきます。が、いつまでもたっても来ません。そこで、まだか?となんども催促します。何度も「そちらにむかっている。そろそろ着くはずだ。」と言われます。蕎麦屋の出前です。

 

結局、まつこと7時間。レッカー車が来て、メルセデス・ベンツをのせていきました。そこからタクシーがきてホテルへと送り届けてくれました。

 

まあ~イライラしますよね。7時間ですよ。私さえ国際運転免許証を盗まれなければ…まあ、もし私が運転していたら…安全運転過ぎて、別の意味で時間ばかりかかって旅程はかわらかったかもですが。

 

ということで大型車に乗りなれている人以外、オートマしか乗れないならフランスでのレンタカー利用は全く進められません。このサイト、過去、レンタカーでラングドックとプロヴァンスを旅行した時の記録も掲載するつもりですが、その時と現在とでは状況が大きく変わっていました。

 

話をもどして…このアモリーという村で7時間すごすことになりました。こんな状況でなければもう一度来たい村でもあります。

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のどかでしょう?ロードサービスに連絡してまあ1時間もすれば再開できるかな?なんて楽観的な気分でいたころ撮りました。

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レッカーでベンツは引かれ、近くのカフェに移動する際の記念にとりました。ホッと一息です。午後7時位かな。

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上の写真を撮った場所から反対側です。T字路です。この村の目貫通りなのですが、カフェやレストランはありますが、ほかは何もありません。

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この左奥の家屋で外にでているのは…ワイン用の樽!ここは小さい村ながらもドメーヌが複数あり、自家でワインをつくっているようなのです。

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ね?

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このTABACと小さくある場所がカフェなのですが、その横の道路の白い矢印。これが減速させるための起伏で、道幅も狭くなっているでしょう?!ここをベテランドライバーの父は減速せずに通過したのでした。私なら逆に減速しすぎで後続車にクラクションならされまくりでしょうけど。

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このカフェでメニューの中から、地元産のワインでおすすめのものをだしてもらいました。レッカー後、ベンツが片付いて、あとはタクシー。どうせ2時間待ちだろう。飲もう…と。

 

開放された瞬間のワインの旨いことといったら。この事件がきっかけにフランスが嫌いになるかときかれたら、それでもやっぱり楽しくてまた来たいです。

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アルコール度数15%。このカロリーヌさんはボルドーから移ってきてワイン造りをはじめたそうです。10ユーロくらいかな。かなり旨いです。

 

このセパージュというのはブレンドのことです。グルナッシュ・ノワール(黒)60%、シラー20%、カリニャン20%とワイン用のぶどうのブレンド比率が書かれています。f:id:TACOYAKI:20181226210005j:plain

おつまみです。名称不明。「となりのおっさんが食べているの料理と同じもの」、といって頼みました。

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このカフェの写真、たくさん撮っておけばよかった。ワインの摘み取りの季節労働者とおもわれる人たちで午後3時位からものすごい賑わいを見せています。ビールがジョッキで3ユーロとパリでは考えられないやすさでした。

 

で、送迎のタクシーは意外に、というかめちゃくちゃ早くきてくれて、そこからカルカッソンヌのホテルまで送ってもらいました。メーターをみると料金は300ユーロだったかな。5万円…とおもっていたら保険がフルカバーだったので負担ゼロですみました。

 

保険って大事です。あとで特集ページつくりますので、フランス行かれる方は一度目をとおしてみてくださいね。

このページ(1と2)のルートです。

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